エピローグ

 お茶会という触れ込みだったので「まあ暇だしいいか」と適当なノリで引きずられていってみたらその「お茶会」はまさかのガチ国交の場だった。っていうかたぶん即位式だった。確かにお茶は出たけども、お茶があればお茶会みたいな雑な認識をやめてくれ望月さん。つか秋元はわかってたはずだろ説明してくれよ。

 女王陛下のお友達、兼、一度世界を救った勇者としてゴリラ世界の要人たちにしこたま崇められて四方八方恐縮しまくってる俺を見ながら、リュグナとメリアとアレックス(と秋元と相川)が笑いをこらえて変な顔をしていた。あとで聞いた話、ガチ国交の場とあってはあまり軽いノリで笑えなかったらしいのだ(ローラと望月さんは割と普通に笑っちゃってたけど)。リュグナは宮廷魔術師として、メリアとアレックスは側近としてそれぞれ城に仕えることになったらしく、周辺国の助けもあって(アレックスいわく「また勇者さんの名前を借りさせてもらった」とのことだ、何を喋ったんだよ)ジネジッタは平和を取り戻しつつあるらしい。これからのことはわからないが、まあ、先のことは先のことだ。なんとかなるだろ、たぶん。

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ゴリラと行く異世界魔王討伐 豆崎豆太 @qwerty_misp

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