第5話 私の戦闘力は53万ですよ……



「ふふっ私の戦闘力は53万ですよ……」

「母さん何してはるん?」


 よく分からないが、まだ続くようだし、母さんがフラグを建ててきた。因みに使っているキャラクターは未だピカチ○ウ。腕組みをした可愛い外見で53万とか言われても。母さんも連動して腕組みしないの。


「ねぇ香織、そろそろ勉強しない?」

「えーも、なんでふ?」

「母さん、香織をケーキで釣るのやめて貰えるかな?」

「へー(えー)」


 二人してケーキを頬張る。こうして見ると、案外似ているかもしれない。甘い物好きとか、胸とか。


「ケータ?」

「ごめんなさい」

「瀬野さん?」

「本当にごめんなさいっ!(土下座)」


 存外驚かれるのだが、香織の方が僕より強い。頭と言う意味でも、尻にひかれると言う意味でも、腕っ節的な意味でも。


「まったく、瀬野さんにも困りましたよ、プンプン」

「プンプンは口で言わないんじゃないかな」

「そうよね、プンプン」

「ところで僕の分は?」

「食べちゃった♡」

「プンプン!!」

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