第7話 私に任せて……瀬野さんは先に逝ってください!
「私に任せて……瀬野さんは先に行ってください!」
「いや香織……」
「早く!」
「あのね……」
「どうしたんです!?私の事は放っておいてください!」
「だからね……」
「瀬野さんが優しい事は十二分に承知してます!また、ここで私を見殺しに出来るような性格でもない事を!ですが!ですが………!」
「…………」
「私は!瀬野さんに遅刻しないで欲しいっ!!」
「………ただの犬だよね」
「狂犬病の恐れが!」
「日本の飼い犬でその可能性は限りなくゼロに近いんじゃないかな」
「急に野生を取り戻して!」
「チワワは人に改良された品種だよ」
「実は地球を侵略しに来た宇宙人でそのボディはフェイク!またあのリードを持った人間が実はペット的役割で首輪から発生する微弱な電波により操られている筈!そして日が変わる事にペット的役割の人間はどんどん鼠算的に増えて行き……やがてあのチワワの顔が四つに割れ、悍ましくも禍々しい本性を体現したとも言うべき真の姿を明らかにするでしょう!」
「おたくのワンちゃんに連れが失礼な事を言ってしまい本当に申し訳ありませんでした!(土下座)」
香織は、大体9:1の割合でネガテイブになる。
「『ほう……私の正体を見破るとは……(ダミ声)』」
「「っ!?」」
「『先ずは見破ったそこな娘に敬意を示そう……(ダミ声)』」
「ーーーーえ、そっちのフラグ!?」
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