カクヨム版奇妙な物語集。

 一話一話が独立しているようで、どこかで誰かがつながっている秀逸な短編集。
 まず、一話一話が面白いです。短編集ですが、ある話に出て来た人が、別の話に出てきたりしていて、通読者にはそれを見つける楽しさもあります。一人称が多く、この視点ではこうだったのに……あれ? という意外な視点が導入されている作品が好きでした。
 前半は後からくる、ちょっとしたゾクッとした感覚があり、それが癖になります。それに引き込まれるように、次々とページをめくる手が止まりませんでした。
 不可思議な短編集を、是非ご堪能ください。

その他のおすすめレビュー

夷也荊さんの他のおすすめレビュー1,204