残酷非道な世界に、やっと見つけた自分の居場所。

 これはもはやバトルではない。かなりヘビーな「戦争」である。ここまで主人公を過酷な状況に追い込んだ作品は、今まで見たことがない。
 ほんのわずかな時間だけ、主人公は貧乏神社の巫女として、また女子高生として、平凡な日常を過ごすが、それはすぐに暗転してしまう。
 クラスメイトの美少女によって、父は殺され、ばらされる。それと同時に母親はある掟に刃向い、主人公を連れて逃げたために命を落としていたことが判明する。そして、主人公は特異な血を持つ男だからという理由で、冷酷非道な最強最悪美女と交わることを強要される。その前に、その美女から「地獄」での戦闘を命じられ、クラスメイトと共に「地獄」の使者と命を懸けて戦うことになる。命からがら助かったものの、父を殺した美少女は自分の体は改造されていることを主人公に告白し、主人公の目の前で自殺してしまう。美少女を助けるために主人公は自ら「地獄」行きを決めるが、そこには罠と絶望的状況が待っていた。それでも主人公は、美少女を何とか生き返らせることに成功する。ここまでで一区切りだ。
 次からは高校生活が再び描かれているが、序盤に不吉な機密文書の記述から始まっているため、気が抜けない。
 この最悪な状況からどのような希望が見いだせるのか。それとも?
 これからの展開が楽しみな作品です。
 是非、ご一読ください。

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