生魑 -いきすだま-

作者 夢見里 龍

縺れた糸を解しましょう

  • ★★★ Excellent!!!

人と人とが関わるとき、眼には見えぬ糸が交わる。
交わりし糸を伝い、想いが伝わる。
強すぎる想いはやがて思わぬ障りをもたらし――

日常の中の非日常。強き想いの生魑。向けられ晒され、あり得ぬ奇妙な出来事に、悩み苦しむ人々に対処せしは筆使い。

ふらりと事件に関わって、糸を解したその後は――

人当たりの良い見た目でありながら、決してやさしくはない審神者の津雲が辿り着いた先には庵を構えた医師の朧。津雲は『友』と称した男に自らの一族に着いての秘された情報を読み解くように依頼する。

やがて見えて来る一族に関する秘密。秘密を知られることに不都合があるモノたちによる刺客が送られ――

人の強い気想いがもたらす業と紐解かれる津雲の秘密。

二筋の物語が進む先、何が起きるかとくと見よ。

決して懐き切らぬ猫のような津雲に振り回される苦労人の朧を見るにつけ、頑張れ朧先生と応援したくなる一幕も。

是非ご一読を。

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