その体は空手で出来ている

その男の体は空手で出来ている。
血潮は空手で、心も空手。
幾たびの戦場を越えて不敗。
ただの一度の敗走もなく、
ただの一度の驕りもなし。
担い手は己の体ひとつで
異世界の戦場で空手を放つ。
ならば彼の生涯に一片の悔いなし。
その体は、
無限の空手で出来ていた。

……遊びで書いてみたらあながち間違ってもいなかったので、このままレビューに採用してみた。

とにかく空手。圧倒的空手。すごく……空手です。
でも一撃、もとい一発ネタみたいに思える題材を見事に調理し、最初から最後まで一時も飽きさせることなく読者の心を鷲掴みにする展開とテンポのよさはまさに「空手すごい」のひとこと。
作中に何度も「空手を信じろ」ってセリフが出てきますが、読んでいるうちにきっとあなたも空手を信じるようになります。

空手、こいつハンパないわぁ。

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