第1話目から驚かされてしまいました。えっ? いきなり修羅場なの?
主人公の田島紗紀子さんは、恋多き二十代後半の女性。次々にパートナーを替え、男の人と肌を合わせていきます。
それにも関わらす、悪い印象が全く湧かないのは、同時に複数の方と関係を持たず、お付き合いを1人に限定しているからでしょう。
でも、だからといって、結婚を前提に真面目なお付き合いをしているかというと、それも違う。今が楽しければ良いとばかりに身体の関係を持ちつつも、必要以上に親密な関係になるのを恐れているように見えます。
お友だちと一緒に男性漁りに夢中になりつつも、男性との関係よりも女性同士の友情を重んじていて、その考え方にも説得力があります。
『争う価値のある男なんていない』を信念に、それに忠実に生きていきます。
お友だちも含め、多くの女性の様々な考えや立場の違いに触れ、『男性の理想とする女性像』とは違う、女性の生々しい現実が赤裸々に描かれているのです。
本作は、至言、名言、迷言(?)の宝庫です。その中から、応援コメントでは上がってなかったものを1つ紹介致します。
『そんな男のアレはちょん切ってドブに捨ててやりたい』
うふふふふ。良いですよね✂ 読みたくなってきた?
あら? 男性陣は読む気なくなってきたんですか? ちょん切られそうな事を仕出かした自覚をお持ちですか✁ そういう自覚があるうちは大丈夫! 今のうちに、女心を勉強しておきましょう💫
この小説は、女性にも男性にも、16歳以上の総ての人に読んで頂きたいです。
下手な恋愛心理学の本よりも、よっぽど役に立つと思いますよ?
奈月沙耶先生、お疲れさまでした。
この作品が書籍化されてないのは日本の損失ですよね?
私がカクヨム運営の人だったら即座にツバつけて、奈月先生の作品を青田刈りするのですけれどね。
追伸:本作のおまけは、魔女っ子★由希ちゃんの一番のオヌヌメです🌟
作中でも、爆弾投下しまくってた感あるあの子が、ビキニ環礁での水爆実験級の爆弾を投下してくれちゃってます👙
やったぁ〜♪
男の持っている女性に対するイメージを、気持ちよくぶっ壊してくれる作品です。
オンナは本来、能動的な生き物なんですね。その前では男なんて、まるで置物みたい。オンナは強い。オンナはカッコイイ。オンナはかわいい……。
特に主人公をはじめとしたキャラクターが秀逸です。よく、自分のキャラが勝手に動くと言う人がいますが、この作品はレベルが違います。明らかに作者の思惑を越える動きをしているのに、それが破綻につながらずにストーリーに厚みを持たせています。それが最大の魅力です。
オンナには最初から勝てっこないのに。支配できると思い込んでいる男という存在も、少しはかわいいのかな。
最後の「伏兵」が素晴らしい、作者のひらめきが見事です。
最後に紗紀子をやったのは誰?正にミステリ~でした!! ぉお!!(゚ロ゚屮)屮
読者の想像を裏切らない物語、決して「おまけ」だけ読んではいけません。
特に4話「付けたがらない男」は男女共に読んで自身が至らない点は無いか?振り返って欲しいと思います。
女性視点で語られるお話ですが、男女どちらの方が読んでも面白い「大人のラブコメ」!!
年齢と経験を重ねた方、恋愛やパートナとの関係にちょっと悩む方、そんなあなたの事がかかれているかもしれません。
これからお相手と歩むうえでちょっとしたヒントになる物語。
お一人様の方、「結婚しなければいけないのではないか?」と思い悩む女性、そして男性の方、紗紀子の決意に共感を覚えると思います。
そして恋愛経験が浅い方、これからの方、お若い方は是非ともこの「赤裸々な物語」を読んで、そして「恋に迷う」事のない事を祈ります。
「大人が読みたい」!
コンテストの趣旨に非常にふさわしい物語だと思います。