とある物書きによる、毒吐きエッセイ

と、世説新語、古代中国のテーマごとに分かれたエピソードがてんこ盛りになってる本でキャッキャしてる人は思うのでした。

質問に対して、答える。ズバズバ斬り捨てる。どんどん捨てて下さい。捨てられる覚悟を完了した人間だけが、この物語の切り捨てを楽しめるのだ。

あとぶっちゃけ、変なのに絡まれてますね、お疲れ様です、とかは思いました。

短文ながらも急所を突く言葉の流れが心地良い。
作品内でのやり取りによるネガティヴ意見の受け流し方。勉強させてもらいました。

青空に突き抜けるような正論の連打。
カク・ヨム双方ともにみなこれほど強靭な精神を持っているわけでもなく、そこが創作者・読者間の微妙なところ。
ただ、個人的には深く刺さる文が多々あり、創作の節目ごとに自戒の書として読み返すことになるでしょう。
作者様は出版事情にもお詳しい様子で、読み返してみるとかなり辛辣な答えもあるのだけれど、不思議に受け入れてしまうのは想定質問者（すなわち読者）の人格を否定するような箇所がまったくないからでしょう。カクヨムの他の類似エッセイの中には特定分野への悪口雑言が抑えきれないものもある中、これは稀有なことです。
中立を保ちつつ、乾いた筆致で見過ごされがちな創作に付随す…続きを読む

いままであったモヤモヤとしたものを、すぱっと簡潔な文章で切っていく快作。

読んで、すっきりしました。
そうだよ！そうなんだよ！と何度頷いたことか。

毒吐きってタイトルに期待して読んで見たら、正論ばっかりでした。
タイトルに偽りありですが、書いてあることは至極まっとうなあるあるです。共感する方も多いのではないでしょうか。
ブラウザバックとかいうほど怖くないので、ぜひ読んで見てください。

……はっ、しまった、釣られたのか！(笑)

で、読んで正解でした。
『投稿サイトあるある』を超短文かつ超端的に、Q＆A形式で毒を交えつつ斬り込んでいます。
確かに痛いと感じる人もいるでしょうけど、僕は適度な毒で痛快と思いました（※他の方が読んでどう感じるかは保証しません）

いずれにせよ、この作品にあるような『あるある』の解決策は、究極的には『ネットの向こうには人が居るんだよ』という、90年代からいわれている常識を意識しましょうに集約されると思います。