設定開示の段

人物紹介(ネタバレあり)

安曇野正義:謎多き老人。その正体とはかつて某国に拉致された工作員、黒四二二八号である。日本を侵略・支配するための訓練を受けた後、日本の資本を牛耳るために枢機会議へと身柄を移された。国外へ拉致されて十数年後に舞い戻った安曇野は、或るカリスマを知った。自らの資金を元に、学生と共に自警組織としてを立ち上げた彼は、日本を憂いた故の行動のてに自害したのだが、そのカリスマの生き様に感化された安曇野は、日本を水面下で弱体化させるために保守へのネガティブキャンペーンを逆手に取り、一箇所に組織を集中させる方が御しやすいという建前の元、二つの組織を立ち上げた。宗教団体櫻冑會、そしてPMC安曇野警備保障である。


熱田大義:人形浄瑠璃座で主遣いを担当していた青年。イソラ比叡丸でも主遣いを担当している。安曇野へ陶酔しているものの、その行動如何によっては生命を奪う覚悟を持つ。剣術を嗜んでおり、腕前も相当なもの。独特の死生観を持っており、華々しく信念の元に死することが生きることと信じている。これは、彼らの座において演じられてきたが、様々な死生観を元にしたものだったからだと推察される。イソラを覚醒せしめるも彼らの座と関係しており、口伝で伝えられてきた禁断のこそがそれである。禁断とされたのは、イソラという存在が人形遣いをヒトでない存在へと置換していく故か、それとも存在そのものが人類にとって禁忌とされなければならなかったからか。


赤木勲:長髪の軟派な印象のある青年。イソラ比叡丸の左遣いであり、人形遣いでも同様の役目。大義、清顕、想の幼馴染。暴走しがちな大義や清顕を諭す役回りが多く、見た目のわりに貧乏くじを引きやすい。また、イソラ遣いの中では冷静な性格の持ち主であり、情報精査の役割をも担うイソラの左遣いの適正は高かったと言える。勲も剣術の鍛錬を積んでおり、イソラの深海剣術の技の幾つかは彼の考案である。安曇野と大義の最後のに付き添う。


加藤清顕:盲目の美青年。イソラ比叡丸では足遣いを担当しているが、座では三味線の役を担っている。悩ましい憂いに満ちた相貌とは裏腹に、ときに大義よりも暴走する性質を持つ。イソラの足遣いは潜水時の索敵も担当するのだが、盲目故の聴力を活かして敵艦の音を拾う。盲目であることに劣等感を持っているが、潜水時の比叡丸の要は間違いなく彼である。


石動想:勲と同じく冷静な面をもつ、イソラ遣い。榛名丸の主遣いであり、座でも主遣いを担当している。質実剛健さを要にした扱いは高く評価されており、感性任せで時に危うい大義にはない洗練の趣がある。基本的に人当たりが良いため、勲と共に仲裁役となることが多い。


東堂:安曇野の秘書。眼鏡をかけた青年だが、外見通りの理知的な性格ではあるものの、その分、他人に対しても辛辣な一面を持つ。また、安曇野への陶酔は大義に勝るとも劣らず、それ故に大義と衝突している。勲によると似た者同士。安曇野は自らの後継者と考えており、期待から彼をよく諭す姿が目撃されている。


蚩尤しゆう:枢機会議の最年少メンバー。自身のPMCを持ち、枢機会議へと売り込みを行った過去がある。そのため、快く思っていないメンバーもいるが、本人は気にもかけていない。枢機会議の全権を掴むべく、イソラの正体と技術を獲得しようと画策している。国籍は大国ヽヽ


ファブニル:枢機会議の重鎮。実質のリーダー。


ヤン亞龍アーロン蚩尤しゆう子飼いの調査員。特に諜報員の追跡に長けている。日本の夏が嫌い。

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イソラ ふじ~きさい @WizardFujii

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