イソラ

作者 藤井機斎

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★★★ Excellent!!!

 読んだらきっと貴方に刺さる格好いい軍事SFです。
 キャラが美しい、メカが美しい、戦の一つ一つが美しい。
 元から作者の藤井機斎様は重厚な文章を書く方でしたが、今回はそこに読みやすさへの工夫が加わることで、あっという間に引き込まれる物々しい美文が生まれています。
 その中で舞う“和”のテイストに溢れたキャラ、メカ、思想、戦争、いずれもため息が出るほど美しい。
 その美しさで描くのが軍事SFですよ。
 やばいです。ややもすれば重苦しく泥臭い感覚さえ有るミリタリが、作者様の魔法で幽玄な世界へと変貌する。
 ゾクゾクとしながら一気に読んでしまいました。

★★★ Excellent!!!

まるで濃厚な歴史小説を読んでいるような感覚に陥りますね……それ程に、このイソラは古き良き『和』の要素を感じる。
まずイソラと呼ぶ、古代兵器を現代の技術で蘇られたとされるロボット群。装甲車を相手に戦う姿は、まるで武者のそれ。舞うように、幻惑するように装甲車を相手にする。そんな様子がこの文から読み取れますね。

また作中の至る所に、いわゆる藤井イズム的な作風が感じられる。泥臭さ、伝奇、世界の暗さ(闇の中でネオンが光るようなそんな感じ)などなど、そういったのが好きな方には、実にもってこいですね。

これはまさに、文学的ロボ小説とも言える作品です!

★★★ Excellent!!!

 一気読みしました。
 イソラと呼ばれる4機の異形の人型兵器。浄瑠璃人形に模された操縦系や、忍びの者と呼びたくなるほどの隠密行動に賭ける気迫が、古風な文体で迫ります。
 たったひと振りの刀だけで、近代兵器相手に舞うが如くに戦う雷雨のシーンは、圧倒的な迫力と緊張感があります。
 読みましょう。きっと、この研ぎ澄まされた剣舞の世界に圧倒されるでしょう。

★★★ Excellent!!!

吉川英治の宮本武蔵、司馬遼太郎の燃えよ剣。程昔ではなく、00年代の最近の時代小説を読んでるような文体。
伝統芸能を題材にしてるだけあって作風がどこか厳か。
でてくるロボットも戦術的運用なくしてはまとまに使えない泥臭い機体。
だがそれがいい!
渋く重厚な文は、ビフテキの後にステーキをデザートにするかのよう。
刺さる人には刺さる珠玉の1品

Good!

ウェブ小説といえば、軽めの文章が好まれますが、この物語はやや重い。
読みづらいと思いきや、そうではありません。難しい表現がちらほら見られますが、握る程度で読むぶんにはスラスラ入って来ます。
ライトなノベルから、ちょっと重い感じのものを読みたいなぁという方にオススメです。

★★★ Excellent!!!

伝統芸能に歴史観、そしてロボットモノ。
これらの要素を空中分解させることなく仕上がっている作品、それがイソラです!
つまるところ闇鍋です、今回も非常に濃ゆい闇鍋作品です。

巧みな文章表現により描き出される戦闘は、第二話目にていきなり夜間基地強襲というシチュエーションから始まります。
ミリロボ好き的にはこの時点で燃えるものがあるのですが、流石は人外の描写に長けた作者様。人型と呼ぶにはいささか異形ともいえる巨人〈イソラ〉が日本刀を振るう様を、見事に描き切っておられます。

これぞリアルロボと謳うキャッチコピーに、嘘はありません!
恐らくは壮大さと怪しさを増していくであろう物語に期待しつつ、レビューとさせて頂きます!
お勧めです。