軀に捧ぐ

歩いても歩いても、終わりの見えないこの砂漠。
それならばと、女ヒッチハイカーのやしろはいつものようにとある軽トラックをヒッチハイクしていた。
しかし、同じ軽トラに乗り合わせたはぐれという少年とともに、謎の事故に巻き込まれてしまう。
やしろの目が覚めたときには、やしろとはぐれの体は入れ替わっていて​──。

「名しか知らないけれど、私はこの少年の体を無事に少年に返さなければならない。」

やしろはどこか儚げな瞳をした少年・はぐれがヒッチハイクをしている理由を探し、まだ幼いはぐれの運命を救う旅に出るのだった。