第一章 彼女の年齢は、中学生だった⁉
第10話
今から私たちを養ってもらうからと言われてから、初めての朝。
意外にも、朝の目覚めはよく。少し自分でもびっくりしたぐらいだった。だって、いつもは、朝は、眠たいと思いつつ起きるのだが、今日は、そんなこと思わなかった。
……湯船に入ったのがよかったのかなー
いつもは、時間がないから、というよりもお湯を張るのが面倒くさいから湯船に入ってなかったから、たぶん疲れがよくとれたのだろう。
起きて、さあ、朝ご飯を作りに行こうと思って、リビングに繋がる廊下を歩いていたら、
「なんか、すごいいい臭いだな」
味噌汁のあの味噌の臭いというのか、うまくは表現はできないけど、俺の鼻腔を擽るような、臭いだった。
…六花たちのお母さんが、朝ご飯作ってくれているのかな。六花のお母さんって意外と見た目によらず朝強いのか。
六花たちのお母さんのことを見直しながら、朝ご飯作ってもらってすいませんとでも言うかと思いながら、扉を開けたら、キッチンに立っていたのは、六花たちのお母さんでは六花が立っていた。
「あ、おはようございます」
「おはよう……六花って料理できるんだ……」
「なんですか。失礼ですね。折角嫌いな貴方の分まで作ってあげたのに、いらないなら食べなくてもいいです!」
「いや……食べないとは言ってないんだけど、なんといかその最近の女子高生は、朝ご飯も作れるんだーと関心してだけでね。……っていうか、六花ってやっぱり俺のこと嫌いだったのね」
「はい、嫌いですよ。それと、一つだけ訂正するところがあります」
「…?」
「私は、女子高生ではなく、中学生2年生です」
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