第9話

再び目を覚まし時には、さすがに、六花の顔はすぐ近くには、なかった。

というよりか、ものすごく離れていた。

なんで、だろう?やっぱり、ファーストキス俺に奪われたのが嫌だったのかな?そういうもんなの?だって、減るもんじゃないし……とか思ってるから、先生から君は、デリカシーがないと言われるわけか。

まあ、ひとまず、誤っとくか。

「そのーさっきは、ごめん」

「べ、別に謝る必要なんてありませんよ。あれは、私のミスですし。それに、私は、あんなのファーストキスなんて思ってませんから」

「そうか。それは、よかった」

いやー、理解のある子だな。

ほら、見たことか。先生よ。俺は、決して、デリカシーがないわけじゃないぞ!

「今、デリカシーがないわけじゃないからと考えましたね。十分に貴方は、デリカシーがないですよ」

「え?なんで、女の子って、そういうの分かるの?」

「本当にそう思ってたんですね。本当は、そんなこと思ってませんでしたけど、これで本当に貴方がデリカシーがないってことが分かりました」

嘘だろ………俺は、はめられたわけ?っていうか、本当はわかったなかったの⁉

「また、いい忘れるところでした」

「ん?」

何故か、満面な笑みを浮かべて

「お風呂、お次どうぞ」

と言ったのだ。その笑顔は、とっても綺麗で、それにとっても可愛かった。

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