プロローグ

第2話

俺の名前は、石川来栖いしかわくるす

年齢20歳。現在都内の大学に通っている。

専攻している学部は、医学部。

つまり、天才なわけだ。

そして、今日も今日とて 、一人寂しく帰宅していると(友達がいないとは言っていない)俺の家の目の前に若い女性とおそらく、女子高生とどうみても、幼女がいた。

ちなみに、俺の実家はとても裕福だったからこうして20歳という年齢にしてマイホームを持っている。

「家間違えたとか?」

ちなみに時刻は、まだ夕方家の全貌しっかりと見えている。それに、しっかりと、石川って書いてある札あるし、間違えるわけがない。

そうなるとどういうわけで俺の家の前にいるわけ?

だから、声をかけてみた。

「あのー 、どうなさいましたか?」

と。

「あ、やっと来ましたね」

「?」

やっと来ましたね?どういうこと?この人たちは 、俺の帰宅を待っていたってことなのか。

そして、若い女性はこう続けた。

「今から、私たちを養って貰うから」

と。

その言葉は、俺の脳内で リフレインした。

「いやー、なにを言っているのか僕にはわかんないですけど?」

今度は 、女子高生とおぼしき女の子がこめかみ手を当ててなんで理解できないかなーと言わんばかりの顔して

「だから、貴方に養って貰うってことですよ。私としては 、もの凄く不満ですけどね」

女の子は、不機嫌という感情を隠すことしなかった。

ちなみに、この女の子の髪型がもの凄く特徴的だった。黒髪で、右目が髪で覆われていて、一見目を見せたくないのかなーと思うけど 、視線を左目に移して見ると、ぱっちりと目が見える髪型になっており、そしてなによりも驚いたことが、なのだ。

そして、女の子の母親であろう女性は、俺よりか少しだけ身長が低く、髪は、娘と同じ黒髪で、ロングヘヤーだ。

そして、幼女は、母親譲りの黒髪を綺麗に伸ばした髪型だった。

旗から見ればもの凄く美人な家族であった。

「で 、なぜ僕はあなた方を養わなくてはいけないのですか?僕も一介の大学生なんですけど?」

「ああ、そのことについては……あなたって裕福な家の子なんでしょ」

「いや、別にそういうわけじゃあ……」

「ふーん、嘘つくの。なら、なんで一介の大学生が一軒家なんて持っているのかな?それにこんな豪邸を」

いや、まあ、確かに一介の大学生が持てるような家では、ないと思いますけど、そこまで、豪邸ではないと思うけどな。

「はあ、まあ何故誰かに養って貰わないといけないのかその理由を教えてほしいので……ひとまず、家に上がってください」

この判断が、ミスだったということを知るのは、もう少したってからである。

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