大きな試練を乗り切るには強い心力が必要だろう。何度も立ちはだかる困難に歯を食いしばりながら、挫けそうな心を奮い立たせ、大切なものたちを守り抜いた最強のおっさん。そんなおっさんについて行った社員たち。彼らのいまが、これからが、平穏で幸福であることを願う。自分がこんな経験をするとは想像もできない。もし自分なら何もできずに終わるだろう。
2011年にタイ王国を襲った洪水に被災した、日系企業の現地駐在員の方が、当時のご経験をもとに書かれた「企業小説」です。降り続く雨、ひたひたと押し寄せる暗い水。自宅が被災していく従業員たち。自社の…続きを読む
まるでリアルタイムで、本当に目の前で起きているかのような臨場感で、進む文章に緊張しながら読みました。度重なる試練から会社を守るということ、困難を人と助け合いながら乗り切っていくということ、それから人…続きを読む
2011年に実際に起きたタイの大洪水がベースとなり、緊迫したリアルが全編に渡って繰り広げられていく。奇しくも東日本大震災と同じ年だ。水は命。だが、大量の水は暴力だ。自然の恐ろしさをまざまざと見せ…続きを読む
タイを襲った大洪水。その時、タイの人々は……。日本の企業は……。ほぼノンフィクションで描かれたこのショッキングな事実に、自然の脅威を思い知らされます。『人は人によってのみ生かされる』自然…続きを読む
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