第2話 語学学習旅行(前編1)
私立未来学園は典型的な中高一貫校であるが、その内部は近未来を絵にかいた様なものだ。とりあえず、外観が凄い。校舎を設計したのは有田 豹という建築家で、近未来的な建物を手掛けている。大村駅も彼が設計した。壁には三角形を多用しており、例えるなら舞浜アンフィシアターである。校内には土足で入ることができ、入ったところに大きな吹き抜けがあり、高さは約20メートルである。内部はスキップフロアを多用し、中央には樹木を模したオブジェがある。とにかく、似ている内部構造を持った建物が他にないのだ。
そんな校舎で学校生活を送る津田にもとうとう12月がやってきた。つまり、例の旅行が迫っているということだ。
語学学習旅行が始まるのは12月12日月曜日で、土曜日に終了し、月曜日に振り替え休日を設けるらしい。
実はこの旅行の計画には津田も関わっており、「前に香港に住んでいたから」らしい。この学校では生徒を大きな行事の計画に関わらせるのは珍しくない。生徒の意見を取り入れることにより、団結力が増すからだという。そして今日は11日だ。
「ただいまー」
家に帰った津田は、早速旅行に向けて準備を始めた。この旅行にはスーツケースを持って行くことが可能で、外国に行くということもあり、パスポートは必須だ。他にも、歯ブラシなどの日用品や、活動用の服に加えてそれを入れる袋、土産代等をケースに入れた。
「いただきまーす」
いつも通り、7時半に夕食が始まった。メニューはハンバーグで、明日のスタミナ作りの為だそうな。
「あー、いよいよ明日か、楽しみだなー」
11月12日、ついに語学学習旅行の日がやってきた。
「キタアアアアアアアアアア!!!!」
時刻は5時半である。騒ぎ過ぎてさすがに直美に怒られた。その後、朝食を食べた津田は持ち物の確認を終え、スーツケースを引きながら家を出て行った。
6時2分、彼は集合場所の大村駅に到着した。
「おはよー」「おはよ!」「はよ」
クラスメイトが次々とあいさつを返す。
6時32分、列車が来る10分前になり、各クラスで点呼が始まった。幸いどのクラスも人が揃っており、37分に新宿行ホームへ移動した。大村から新宿までは各駅停車で10駅だが、快速を使うので3駅で済むのが便利だ。
6時42分になり、列車がホームに入ってきた。
「にしても、未来的な建物だな」
有村が言った。前述のように、この駅は有田の設計によって造られたのだから当然である。
列車のドアと共にホームドアが開いた。
この後の予定としては、新宿でJR中央線に乗り換えて神田まで行き、そこから京浜東北線で浜松町、そして東京モノレールを利用して羽田空港国際線ビル駅で降りることになっている。
「「間もなく、終点、新宿です。」」
新宿に着いた2年一行は、先生の案内に従いながら快速・東京行きの停まる7・8番線を目指した。地下を通っていくのでとにかく天井が低く、それなりに人が多いのでクラスごとの案内となった。
ホームにたどり着いたは良いが、12月なのでとにかく寒い。という訳で、津田達で5人のグループを作り、列車が来るまで雑談をすることにした。メンバーは、津田以外に浅田、有村、林、本橋だ。
「(津田)ホント寒いよな、今日は」「(林&本橋)だな」「(浅田)本当よね」
「(有村)ホントそれ」
結局、サイコパスについての話をすることになった。
「(津田)サイコパスはマジで他人に同情しないみてーだな」「(浅田)そうなの?」
「(林)そういや、聞いたことあるな、医者に向いてると(サイコパスが)、まあ、実際どうなのか俺は知らないけど、緊張しすぎてミスったりしないそうな、ほら、同情しないから」
林の話は筋が通っていそうだ。
時刻は7時15分。列車は7番線に入ってきた。中央線快速で走っているのはE233系で、外側には手動でドアを開けるボタンがついているが、どうやら高尾駅から西の駅で、冬の間、車内の暖気が外に逃げにくいようにするためらしい。(wikipedia参照)
列車は御茶ノ水駅を発車し、間もなく神田に着くところだった。
「「間もなく、神田、神田」」
神田に到着した一行は、京浜東北線ホームに移った。奥にはE5系新幹線が走っている。通勤ラッシュも本格的になってきたので、1クラス1編成ということになった。
7時31分、列車が1番線に入ってきた。ドアが開き、乗ろうとした時、津田のスーツケースが男性とぶつかった。
「すいません」
新橋を出発した列車の窓からは、東海道新幹線が東京駅に向かって走っていた。
「お、N700Aだ。」
有村がいち早く反応した。やはり16両編成は見ていて迫力がある。と、ドアの上のモニターに物騒なニュースが入ってきた。福生市で、夜中に女性が複数の男に殴り殺されたというのだ。調べに対し、男たちは、酒による頭痛を女性の悲鳴で晴らそうとしたという。考えただけでも背筋が凍るニュースに、津田は思った。
『ったく、どこのサイコパスだそいつらは。ま、間違いなく死刑だな』
一行は浜松町駅に到着し、モノレールのホームへ向かった。トイレ休憩は空港でとるらしい。
「「東京モノレールをご利用くださいまして、ありがとうございます。」」
彼等が乗ったのは新型の10000系で、これに対しても有村が反応した。他の生徒はあまり興味を持っていなさそうだが。
モニターには、先ほどの例の事件の記事が映っていた。情報によると、犯人は2人で、三浦 和樹(32)と、浜田 利幸(36)らしい。特にすることもなかったので、津田はしばらく4カ国語の車内放送を聞いていた。日、英、中、韓の順である。
昭和島駅には車両基地と快速が通過するホームがあるのだが、この時間帯は普通列車しか走っておらず、快速を待つ必要がなかったので早く駅に到着した。改札を一行が全員降りたのを先生が確認したところでトイレ休憩がとられた。現在8時8分。そして、飛行機が出発するまでの間、自由時間がとられた。9時10分の集合になっている。ただし、レストラン等の飲食店の利用は禁止とのこと。
津田と有村が真っ先に向かったのは展望デッキである。
「(津田)イエーイ!!ここを登ればデッキだア!!!!」
「(有村)シャア!!見えてきたア!!!!!」
2人のテンションは明らかにおかしいが、海外旅行という事情を考えると仕方ないのかもしれない。
津田が言った。
「あれか!」
有村も「だな」と返す。2人が見たのは108スポットに止まっている、搭乗予定のキャセイパシフィック航空543便と思わしき機体だった。おまけに新塗装。機種はB777-300ERだ。
国際線向きのB777-300ERは、普通のB777-300とは違う。普通のタイプは日本では国内線として使用されており、主翼の先端がやや太く、平べったい。対してERは主翼の先端が細く、気流の乱れができない為に航続距離が長くなるという訳だ。
「(有村)おい津田!あれを見ろ!!」
有村が何かに気付いた。
「(津田)あ!747-8じゃねーか!!」
この頃になると、羽田で747を見る機会は少なくなる。日本の航空会社はもう747を旅客機として持っていないからだ。それも、日本貨物航空だけ。ちなみに2人が見たのはルフトハンザドイツ航空の物だった。
次に二人は同じ階にあるフライトシミュレーターに向かった。1回100円。するとそこに、林と本橋の姿があった。すると本橋が不満をこぼしていた。
「ああああああああああああクソおおおおおお!!!!また墜落したああ!!」
津田が慌てて駆け寄る。
「ったく、何があった」
林が言った。
「このバカ、もう20回もプレイしてクリアできてないんだよ」
それに対し、津田は冷静に突っ込んだ。
「騒ぐのも程ほどにしとけ、それと、土産代3000円だろ?こんなところで浪費してどうする気だお前は」
「あああああああああ」
本橋は嘆いたままだ。
「とりあえずまだ時間あるし、俺もやるか」
津田はそう言い、筐体に金を入れた。
このゲームはステージを選べるので、津田は羽田~香港フライトを選んだ。
「スロットルは自動か」
離陸後のシーンがカットされ、着陸シーンに切り替わると、画面に[空のトンネル]
と言える枠が出てきた。スロットルが自動で案内まであるというのに一体本橋はどんな操縦をしたのだろうか。そんなことはさておき、津田は見事な操縦で機体を滑走路に降ろした。
「俺は毎日家でやってるからな、FSXを」
9時10分になり、トイレ休憩の場所に皆が集まってきた。数分で全員が揃ったことを確認し、一行は保安検査場へと向かった。休憩時間前にスーツケースは預けられていた為、彼らは手荷物しか持っていない。
金属探知機を通ったところで、津田が検査に引っかかった。
「やっべ、ウォレットチェーンがっ」
幸い何事もなかった。
搭乗待機エリアに一行が全員揃ったのは9時30分で、再びトイレ休憩がとられた。しかし、この休憩は実質義務である。飛行機というのは当然、重量が軽いほど燃費が良くなる。その為、できるだけ重量を減らすべく、客は不要なものを機外で出さなければいけないのだ。
窓からはA滑走路が良く見え、離着陸する飛行機が途絶えることはなかった。その間にANAのスターウォーズ機が通ったり。
一行の搭乗は40分から始まった。さすがに機体は学年全体で一緒だ。42分頃、津田達はゲートを通った。
「有村、見ろ、段差がないだろ?」
津田が有村に言った。確かにこのターミナルの搭乗橋は段差がなく、バリアフリーの機能がしっかり整っている。さらに、横もガラス張りだ。
津田は運良く右の窓側の席を獲った。隣には有村がいる。暇なので安全のしおりに目を向けてみたら、やはりキャセイだった。
「なあ有村、見てみ」
津田が彼に見せたのは[ラジコン禁止]のマークだった。
「へえ、こんなのがあるのか、ANAやJALにはねえな。トランシーバーのもあるのか」
ここからは周りとの会話である。
「(小野)そういや津田、改めて聞くけど香港ってどんなとこ?」
「(津田)まあ、一言じゃ言い表せんが、とにかくいいとこだったよ。例えば、俺は凱旋門っちゅうマンションに住んでてな、アーチ形で茶色いの。それと、そこはシビックスクエアと言って、他にも色々なマンションやビルが建っててさ、その下にエレメンツってショッピングモールがあったっけな、あ、それから、そこは九龍駅やバスターミナルと繋がってて、ほら、香港に着いて列車に乗って降りる駅。あと、環球貿易広場があって展望台登ったんだけどさあ、そりゃもう最高の眺めだよ。まあ、後の話は着いてからな」
「(林)随分充実してたんだな」
「(浅田)あ、そういえば100万ドルの夜景とかってのもあったよね」
「(本橋)ああ、一度見てみてえなあ」
そこからも話題は尽きることはなかった。
「お、動き出したか」
津田の一言で機内は一気に盛り上がった。その後は機内安全ビデオが流れたり。北に向かってタキシングし始めた機体の中で、有村が津田に話しかける。
「なあ、これって16Rから飛ぶんじゃね?」
津田が即返す。
「だな。さっき吹き流しは北に向かって吹いてたし、16Lより16Rの方が近い。管制官も無駄に遠回りさせんだろうし」
小野が突っ込む。
「何の話だか全然分からん」
と、ポーンとチャイムが鳴った。飛行機に乗る人なら聴き慣れている。
「「皆様、間もなく離陸致します。シートベルトをもう一度お確かめ下さい。」」
機体は予想通り16Rに入っていった。機内が更に盛り上がる。
「ついに離陸だあああああああ!!!」
また本橋だ。
「とりあえず撮影しよう!」
津田がカメラを窓に構えた。
離陸すると機内は拍手と歓声に包まれた。だが、そんなものは長く続かない。1分も経てば止んでしまった。
「もういいかな」
津田はカメラを切った。
大島を過ぎたところで、ベルト着用サインが消えた。
「なあ、ヒマだしゲームでもやろうぜ有村」
津田が有村に話しかけ、2人は前のテレビモニターでレースゲームをすることにした。2人は座席ポケットからヘッドフォンを取り出し、ひじ掛けのソケットにはめた後、同じゲームでタイムアタックを始めた。走るステージは十数メートルの崖が切り立つ峠道で、勝利のカギはドリフトにある。
「(津田)この先は急カーブだ。スピードを落として.........」
「(有村)シャア!ゴールだ!津田はどうなんだ!?」
「(津田)3分25秒22。お前より速い。」
「(有村)クソ、またかよ、なあ津田、もうやめようぜ、紀伊過ぎたから機内食出るだろうし。」
こうして2人はゲームを止めた。と、津田が切り出す。
「なあ、折角だし映画でも見ようぜ?えーと....おっ!プロジェクトAじゃねえか!
これにしよう。なあ有村、これにしよう」
これに対して有村は、
「いいね、俺もジャッキー好きなんだ」
津田も有村もジャッキー・チェンのファンである。
高知の南に差し掛かると、映画は食堂の乱闘シーンになった。このシーンはジャッキーとユン・ピョウの演技とそのコミカルな展開が見ものだ。サモ・ハンはまだ出てこない。
「(津田)やっぱこの展開はいいなwwwwwww」
九州に差し掛かり、かの有名な時計塔のシーンがやってきた。このシーンはジャッキーが命綱なしで20メートルもの高さから飛び降りたことで有名である。と、ここで機内食が出てきた。そして津田が有村に話しかける。
「おい有村、機内食来たぞ。いったん止めよう」
機内食は、バターロール、グラタン、フルーツ、ヨーグルト、烏龍茶である。
「美味そうだなあ」
そんな有村に対し、津田が返す。
「ああ、美味いさ。どこかの航空会社と違って。じゃ、いただきますか」
ここからは2人のトークである。
「(有村)このバター美味いな。どこのだ?フランス!?」
「(津田)そうみたいだな。こっちのグラタンもチーズが効いてて旨い。もう空になりそう」
「(有村)食うの速え」
「(津田)さて、お次はフルーツか。とりあえずパインから食ってみよう」
「(有村)そういやパイナップルの由来は、実が松ぼっくりに似ててリンゴみたいな香りがするからパイン(松)+アップルでパイナップルらしいな。でもよく考えたら当たり前だよな、てかもう4分の3消えてるじゃねえか!」
「(津田)そういうお前もさっきからちっとも食ってねえじゃんか!他人の事言えねえだろ!」
台湾を過ぎた辺りで、映画が終わろうとしていた。
「(津田)あー、早よ台湾行きてえなあ」
「(有村)今回行けるだろ、待てよ」
「(津田)ハイハイ、そういや台湾新幹線は最初はヨーロッパの物になろうとしてたらしいな、色々あって大部分が日本製だけど」
「(有村)全部じゃないのか」
「(津田)分岐器ドイツだし」
しばらくして、ベルトサインが鳴った。
「いよいよか」
津田の独り言である。数分後、機体が分厚い雲に入り、少し揺れた。幸い、抜けて数分後には雲が散り、旅行に相応しい快晴となった。
「あ!パラダイス・キングダム!」
津田が叫んだのは世界最大の豪華客船の名前である。そしてそれは啓徳フェリーターミナルに接岸していた。
「(有村)へえ、あれがあの有名な啓徳空港の(跡地).......」
「(津田)That's right!!あれが香港カーブで有名なやつだ!」
香港カーブとは、1998年まで香港に実在した「世界で最も着陸が難しい空港」と言われていた啓徳空港に、市街地のすぐ上すれすれをアプローチしながら右に急カーブを切る着陸方法である。幸い閉港までビルに墜落するような事故は無かったとか。
その後、機体は香港島の南を周り、ランタオ島にある新空港の滑走路07Lに着陸した。当然だが、機内では拍手と歓声が起き、CPA543(キャセイ543便)は滑走路を離脱した。そして第1ターミナルに接岸。
「(津田)香港到着~」
一行が入国審査を終えて荷物を受け取ったところで、再びトイレ休憩がとられた。
トイレ休憩も終了し、九龍駅に向かうために一行は機場(空港)駅のホームに向かった。
「これが駅のホーム?信じらんねーな、ただの壁じゃん」
そんな林に津田が返す。
「そうさ、これが香港の鉄道だ。多くの駅でフルスクリーンタイプのホームドアが導入されてるんだ。だから日本の多くの駅と違って線路に落ちる心配がない。日本もやっとホームドアの設置が進んできたけどこんな全面ガラスのタイプは(日本に)ほぼ無いぞ、ホーム柵は特に。だから悪いとかそうゆうのは無いけどオシャレじゃん?ガラスの方が」
「なんて言うか、静かだな、人少ないし」
「確かに鉄道の駅で音がないってのは違和感だよな、林。それにこの路線、めちゃ便利なんだよなあ。世界最速の地下鉄と言われるだけの事はある。ま、この路線は空港快速なんだけど」
津田はこの辺りに関してかなり詳しい。そして放送が入った。列車はドアの位置にぴたりと停止し、ドアチャイムと共に扉が開いた。10数秒後、扉が閉まる。その時のドアチャイムは非常に独特で、「ピ ピ ピ」と音が20回鳴るものになっているのである。
列車が出発して数分後、有村が津田に質問をした。
「なあ津田、気のせいかもしれないけど、先頭車両、窓なかったよな?」
「ああ、その通りだ。実は先頭には乗客の荷物をコンテナごと入れてるんだ。あの時ホームドアの隙間から見れたはずだけど見忘れちった」
少しして、列車はSunny Bay駅を通過した。待避線のホームではTung Chung線の列車が通過待ちをしている。
「3日目ディズニーランドかあ、ここで乗り換えるんだな(ディズニー線に)」
そう有村が呟く頃にはもう既に列車は駅を通過していた。
しばらくして、列車は青衣(Tsing Yi)駅に到着した。
「そういえば、もう直ぐあれだよな、ホラ、衛星」
後部座席から小野が唐突に津田に話しかける。彼は、1月に地球に戻ってくる火星探査機『さくら』の事を話してきた。『さくら』は、2007年に日本で打ち上げられた探査機で、火星の鉱物を採取し、地球に持ち帰るというミッションを達成しようという所まで来ていた。初めての試みなので数多くのトラブルが発生している。そのうち最も重大と言えるのが、2012年に火星への着陸に失敗し、衝撃で4つのエンジンのうち2つが壊れてしまったという事故だ。その結果、地球への着陸の際に必要な逆噴射に支障が出てしまう可能性があるということとなった。しかし、早い段階で逆噴射を行うという事で問題は解決した。
青衣駅を出ると、線路はTung Chung線と分かれて複々線になる。そして速度が割と速い。つくばエクスプレス並だろう。
やがて電車は地下に潜り、九龍(Kowloon)駅に着いた。降車した一行は、預けた荷物を受け取りバスターミナルへ向かった。
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