笑って戸惑って、いざという時は迷わずにいるのが、お医者様。

顰め面をして椅子に座っている大病院の先生たち。
ところが、一歩診察室から出てしまえば、『ああ、人間なんだなぁ』なんて思わされてしまうことを言ったり為したりなさっているようで。

専門知識を深めるためのはずの学会が、ややずれた方向に進んでいっていたり。
訓練のための訓練をしていたり。
義理人情と決まり事の間で悩まれていたり。
『お医者様』達の、『患者』からはなかなか見えない一面をコミカルに描かれたエッセイ。

読み終わる頃には、お医者様たちがとても身近に感じられるようになります。
ほっこりしたいときにも、是非どうぞ。

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