女装して夜の街へと遊びに行くアルフレッド殿下と、男装して彼の護衛のためについていくオリビア。
そんな二人の友人が殺人事件の被害者となってしまい――?
殺人事件を縦糸に、オリビアとアルフレッドの恋模様を横糸に紡がれていく物語に、思わず一気読みしてしまいました!
オリビアが鈍感すぎて、もう、アルフレッド様が不憫で不憫で……(涙)
その上、前作「ルクトニア領百花繚乱円舞曲」に出てきたアレクシア、ユリウス様、ウィリアムさん達が再登場するとなったら!
読まずにはいられないでしょう、これはっ!!
親子二代にわたっての女装男子の恋の行く末がどうなるのか……。
どうぞ、その目でお確かめくださいませ。
幼馴染の二人がそれぞれ女装と男装をして事件解決に挑みつつ恋を育てる物語です。
夢とときめきがたくさん詰まっています。
ルクトニア領領主の息子のアルフレッド、女装はなんだか楽しそう!
でも、男装をした幼馴染のオリビアには振り回されっぱなしで、恋はうまくいきません。
せっかくいい雰囲気になることもあるのに、オリビアはぜんぜんアルの気持ちに気づいてくれない!
その様子が何ともいじらしく可愛らしく、読みながら私の方が「あー!」とか「ぎゃー!」などと言って興奮していました。
はたしてアルの想いはオリビアに届くのか!? きっと届くって信じてるけど、でも、いつどうやって!? ここまでやってもオリビアは気づいてくれないんだよ!?
アルを応援せずにはいられませんでした。
また、背が高くなったとか、男らしくなったとか、時々異性であることを意識してしまう描写が入るのも幼馴染もののおいしいところ。
なかなか運命を感じられないのだって二人の距離が近すぎるから。
分かっちゃいるけどもどかしい!
でもそのもどかしさがラブストーリーのいいところなんですよね。キャラと一緒になって一喜一憂していました。
最後の大団円にはほっと息をつきました。お幸せに!
『ルクトニア領百花繚乱円舞曲』という作品の続編、子世代編ですので、百花繚乱で活躍していたみんなが大人になって政治をしたり子育てをしたりする描写が盛り込まれています。
前作から引き続き拝読した者としては、いくつになってもウィリアムもユリウスもかっこいい……!とときめかされました。
みんなが幸せそうで何よりです!
二代連続でハッピーエンドになってくれて私も安心です。
ぜひぜひ百花繚乱の方もお読みください。
こちらの作品は、『ルクトニア領百花繚乱円舞曲』の外伝ですが、単体で楽しめます。
単体で楽しめるのです、が。
本編を読了済だと、いろいろなご褒美が待っています。
悶えます。
んああああ!!……ってなります。
ぜひ、本編もあわせてお楽しみください。
とはいえ、とても完成度の高い本作。外伝から入っても……いいんだぜ?
ある事件から物語が始まり、ミステリー調の展開が続くのかな?と思いきや、ハラハラを経由しつつのあらあらやっぱりキュンとくるじゃない?と思ってたら、ヒィエー!!かっけーー!!となり、ああああなにこれもうニヤニヤする!!みたいな、心電図がえらいことになってそうだけどそれが心地良い、素敵な読書体験ができます。
もう、リア充爆発なんてしないでくださいみんな末長くお幸せに。
領主の息子であるアルフレッドを護衛するため、動きやすい男の格好をするオリビア。
そのオリビアのお見合い相手を女装をして誘惑し、次々に縁談を破談にしていくアルフレッド。
損な幼馴染の二人の、もどかしくて甘酸っぱい恋の話にドキドキが止まりません。
跡継ぎ問題。巷で起きる不穏な事件。アルフレッドの気持ちに全く気付かないオリビアなど、障害は数多くありますが、それらを乗り越えていく二人の姿に胸を撃たれました。
『ルクトニア領百花繚乱円舞曲』の外伝作品ですが、こちらから読んでも問題ありません。
ピュアな恋愛話が好きな人にはたまらない作品となっています。
女装男装とそれぞれが性別とは逆の格好で活躍する物語ですが、その姿ゆえに二人の内面的な可愛らしさと格好良さが際立ちます。
友人までもが巻き込まれた不穏な事件、身分差による問題、そして成長して変わっていく幼馴染という関係。
こ手に汗握る展開に加えて、これから二人はどうなるのかとハラハラドキドキしっぱなしで、目が離せませんでした。
またコメディシーンも楽しい!
二人の軽快なやり取りに、クスッと笑ってしまうこともしばしば。
物語の舞台もしっかり作り込まれているのですが、重く難解に感じさせない作者様の素晴らしい筆力でさらりと読めてしまいます。
ドキドキとキュンキュン、ワクワクとハラハラ、たくさんの要素が詰まった至極のラブストーリーです。