叶わないとしても抱き続けた希望。『あなた』に届けと。

言いたかったのに、言えないことって誰でもありますよね。
これは、そんな、言えなかったことを伝えたいという想いが起こした物語だと思います。

二人の視点から語られることで、互いの心情がより強く伝わってきます。
要所で語られる歌の歌詞も切なくて、物語に深みを与えています。
また、視点だけでなく日記や回想による過去と現在、未来との絡みも書かれ、それぞれが繋がっていく様には、感動しました……!

二人が信じた希望と、起こるのかもわからない奇跡の物語。
細部にまで作者の想いがつまった、素敵な小説です。
近況ノートも合わせて読むと、その想いにより気づけます。

まずは、日記のように1ページ、めくってみてはいかがでしょう。

《1/28完結に伴いレビュー更新》

その他のおすすめレビュー

泡沫 希生さんの他のおすすめレビュー787