安らかなる至福な死が生まれる場所

 棺桶図書館、それは未練を遺した死者たちの『遺品』を保管して遺族を待つ場所。蔵書はそのまま、死者達の記憶であり願い、望み。それが残された者達へ伝わる時、司書達の戦いと冒険、そして祈りが何かを型取り繋いで紡ぐ。ファンタジックな世界観の中で、良し悪しや善悪を超えた「死者への敬意」が語られていく物語です。それは、民族や国家、宗教や思想を超えた人間ならではのありかたを自分達読者に思い出させてくれる気がしますね。オススメです!

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