圧倒的ヘンテコ密度で紡がれる本物のファンタジー小説。

面白すぎて夜更かししてしまいました。
それにしても作者の頭の中どうなってるんだろう。
太陽が方向音痴なせいで空をふらふらさまよったり、滝が空へと昇ったり、蛇口が自生していたり、懐中時計が畑で採れたり。この小説はそんなメルヘンな世界で魔女達が冒険する物語です。しかも、これらの変な描写が当然のように地の文に紛れ込むからクラクラしてしまいます。
これだけ聞くと一見出落ちのゲテモノのように見えますが、実は超王道の冒険ファンタジー。弱い魔法を工夫で補い、勇気と友情で強大な敵に立ち向かいながら成長していく二人の少女が可愛くて格好良くて最高です。
ぜひ皆さんもご賞味ください。クオリティは保証します。

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