ヒロ・チカ

作者 謡義太郎

45

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★★★ Excellent!!!

アラフォーのおじさんたちの、恋人同士のような、家族のような、甘いけどどこか煙草の苦さや、珈琲の香ばしさが漂うような。

同じ屋根の下に住む、そんな二人の間にハーフで超絶美人な愛娘を交えて、三人が好きな音楽を奏でて軽やかに暮らす物語。

もう、出てくるアイテム、やっている仕草。どれも、ちゃんと銘柄や注釈なんかもあったりして、とてもリアルに思い浮かべられるうえ、その一つ一つがとにかくカッコいい。ひたすらにカッコいい。
ただ無駄に時間をつぶして生きてきたんじゃない、人生楽しんできたんだろうなと思われる、セレクション。

賭けの商品が、ジェラテリア・テオブロマのチョコレートパフェとか。
もう、そのあたりで、完全に「やられた」と感じました。

★★★ Excellent!!!

男同士の同棲って汚いイメージを持っていたのだけど、そんなことはない。冒頭は二人の空間にドキドキさせられるのだけど、途中からチカの娘が加わり家庭的な光景が増えていく。
たくさんの音楽が紹介されています。渋めの選曲に感じられるけどポップ、ロックからジャズまで、音楽の流れる家で寛ぐ姿は読んでいるだけで絵になります。ヨーロッパというよりはアメリカの印象、お酒もスコッチよりもバーボンで。
少しほろ酔い気分で良い香りを楽しみながら読むのが乙なのかもしれない。

★★★ Excellent!!!

いや、ほんとに。例えば、私だったらきっと「音楽をかける」と言ってしまうところを「このバンドの何某という曲をかける」と描写していたり、食べ物をどういう風に作るのか軽く説明してあるので、おしゃれな横文字もすごく想像しやすい。

おじさんたちがラブラブしているとこもっとみたいなぁ(コソっ

★★★ Excellent!!!

かつて、あこがれる年上の男がいたものだ。
自分のテリトリーを持っていて、だが閉鎖的ではなく
右も左もわからないひよっこにウェルカム。

そんな当時の兄貴たちを髣髴とさせる心地よい物語。
酒、音楽、煙草、車、本。色々知ってるんだ。
うわべだけカッコツケテルのもいたよ。
でも、そんなの話をすれば見分けられる。
醸し出すディテール。自分好みのモチーフ。

こちらはそんな男たちに似合うようになりたくて
自分の世界を探し出す。背伸びしてみる。
ツイテクだけなんて冗談じゃないから向こうから惚れられるように。

別に恋絡みじゃなくとも、会話で堕ちる。
なにせエロチカを連想させる、ヒロ・チカだから、ね。

★★★ Excellent!!!

「イカしたオッサンというのはこういうのを言うのだろう」という見本みたいなオッサン二人。
老眼鏡さえオシャレに見えてくるんだから不思議。
ちょこちょこと見せるディティールに対するこだわりが、読む者のオッサン魂をくすぐる。
カッコいいオッサンを目指すなら、これを読め。

★★★ Excellent!!!

ちょっと変わった趣向のリレー小説。
社会人の男性、まあ「オッサン」に差し掛かった二人が、飲んだり一緒に寝てたり、いろいろと。
男性作家さんお二人が回を交代しながら書かれているとのこと、大人っぽさ、そして少し初々しさがスパイスとなっているのが魅力。
今後の更新を楽しみに俟つ。

★★★ Excellent!!!

リーマン物でも20代が中心で、大人同士のお話が少ないBL界隈で、ちゃんと「オッサン」と呼んでもいい年齢のカップルのお話は嬉しいです。
(欲を言えば40代でも美味しく頂きます!)
蒲田界隈や仕事中の描写、部屋の生活感がいいですね。
アクシデントのように始まった2人の関係が、今後どのように変わっていくのか、楽しみにしています。