概要
僕はただ、影になりたかった
影になるには、君という光の隣にいること――そのはず、だった。
屋上が僕の居場所だったのに、君は毎日ここにやって来る。
ツイッターにて秋さん(@Aki_Sousaku_0)にお題をいただいたものを書きました。
ありがとうございました!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ラストシーンに胸を貫かれました。撃沈です。素敵。
美しい日本語で、詩のようにつづられる物語です。
短編ですが、短い文章の中に、情感がたくさん詰まっています。主人公の考え方が手に取るようで、彼なりの、生きざまを貫こうとする姿は、後ろ向きですが美しいです。
本編では、光と影の対置と、それに自分とヒロインを当てはめる描写が続きます。
それの意図する単純な帰結に行きあたるラストシーンが素敵です。
そういえば、素敵な人を光とあらわす表現は、当たり前だ。
最後のシーンで、主人公の認識の変化とともに、暗い夜明け前に刺す朝焼けのように、読者にそう思わせる技量は、相当なものがあると思いました。
ラストシーンのセリフ回しとか、そこに至るまでお互い二…続きを読む