きれいな夜
もう去ってゆく。
いとしい人の住まいから。
誰もいない暗い森の中を
ひそやかな足どりでさまよう。
月よ、あなたは木の葉の影をすりぬけて寄り添ってくれる。
風よ、君は柔くそよいで彼女の眩い歩みを見せてくれる。
白樺の木々よ、お前たちは揺すれて
甘美な香を漂わせてくれる。
私を慰める、涼しい夜、
この綺麗な夏の夜。
この場所は静まり返り、
歓喜は魂に満ちて、
溢れこぼれてゆく。
さあ天よ、お前に
千の夜をやろう。
ただ一夜、いとしいひとがただ一夜を私にくれるならば。
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Nun verlass' ich diese Hütte,
Meiner Liebsten Aufenthalt,
Wandle mit verhülltem Schritte
Durch den öden, finstern Wald.
Luna bricht durch Busch und Eichen,
Und die Birken streun mit Neigen
Ihr den süßten Weihrauch auf.
Wie ergretz' ich mich im Kühlen
Dieser schönen Sommernacht!
O wie still ist hier zu fühlen,
Was die Seele glücklich macht!
Läßt sich kaum die Wonne fassen;
Und doch wollt' ich, Himmel, dir
Tausend solcher Nächte lassen,
Gäb' mein Mädchen Eine mir.
(テクストは 1789 年のヴァージョンに基づく。)
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