戦闘用生体義肢を持つクールビューティに、 祈りを捧げる神はいない……。

核戦争が起こった後の近未来都市で女スパイ「橘 菊花」として生きるバイオレンス・アクション・ストーリー。
彼女の体は戦闘用・生体義肢に移植されて、常人とはかけ離れた力を持っている。

スパイとして、ある日のミッション中に起きる数々の不安要素。
それは、裏切りによる陰謀。そして仕組まれた罠。襲い掛かる人体実験による化け物達。クールビューティのキッカに隠された過去とは、一体?

もはや、神に見捨てられた彼女の祈りにも似た心の叫びは、誰かに届くのだろうか?

時代背景描写や、人物の心理描写などが圧倒的に秀逸な為に、緊迫感も凄まじいです。息をつかせる暇も無いSFバイオレンス・アクション・エンターテーメントに只々唸ってしまいます。まるでハリウッド映画のよう。

キッカとソウマの今後の関係も気になるところ。結末に余韻に浸ってしまいます。

自分の自由を勝ち取る為に、彼等は今日も戦い続ける。やがて、パンドラの匣の奥に眠る希望が、間もなく目覚める日も近い事を信じて……。

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