第14節 【1917年~現在 ウインザー朝】
まさか前回の更新からめちゃくちゃ経ってしまいすみませんでした。
イギリスって第一次世界大戦(1914~1918)の最中に王朝変わってるんだよね。よう忙しい時に即位したわ。
今から約100年前の最近の内容なので何を記載しようか迷ったんですが、「構造が複雑な国 イギリス」でも述べたアイルランド独立について書こうかと。
イギリスの形って大きい右側の島(?)と左側の島に分かれるんだけど、正式名称を聞いてもわかる通り、「北アイルランド連合王国」なんだよね。アイルランドの中でも、イギリスに入ってるのは北部のアルスター地方だけ。
どこからアイルランド問題が出てきたかというと、大元は5世紀のキリスト教普及から始まる。
当時クロムウェルやウィリアム3世による植民地化で、アイルランドにもキリスト教が布教された。アイルランドの人々はもちろん抵抗したが、強大なイギリスに太刀打ちできず、1801年にアイルランドを併合していた。
元々カトリックを崇拝していたアイルランドの人々は、勝手に征服してきて勝手に別の宗教広めて迷惑だ。数百年の鬱憤が溜まってたに違いない。
アイルランド「やっぱアンタらの宗教無理だわ。土地も満足に買えないし独立したるわ」
とは言っても小さな島国。お隣には大国イギリス。そんなすぐに独立できたわけじゃない。
1848年からちまちまボイコット事件を起こしたり、アイルランド人にも差別ないような法を設置したり、いろいろやってきた。
その結果、シン・フェイン党が反乱を起こし、1922年にアイルランド自由国が成立した。
本当は北アイルランドも一緒に独立させようとしていたらしいが、なんやかんや話し合って1998年に和平合意したようだ。結構最近まで話し合ってたんだね。
そんなわけで、ひとつの島の中に2つの国が存在する国家が成立した。
1個の問題が一段落しても問題ばかり次々浮き彫りになっていく。
第一次世界大戦で一応は勝利したイギリスだが、国内はもちろん経済的に打撃を受けていた。アイルランド問題と並行しつつ、戦後復興もやっていた。
しかしあのデカい国がしでかしました。アメリカです。
アメリカ「やっべー繁栄のために投資しろって言ったら投資家は没落するし賃金もそんなにあげられなくて失業者めっちゃ出しちゃった」
ヨーロッパ諸国「!?!?」
今では大国のアメリカも、当時は赤ちゃんも同然。過剰な投機ブームに加え、未熟な金融政策。労働者は賃金を抑制させられたことによって、国民の購買意欲がドンドン下がっていった。
しかもヨーロッパ諸国の戦後復興も相まって、需要と供給のバランスが崩壊した。つまりは株価の大暴落。これが俗に言う「世界恐慌」である。
あとは第二次世界大戦が始まったり、NATOができたり、ダイアナ元皇太子妃のあの事件なんかが起きたりしていくよ。皆様の知る通りです。
ダラダラと2年間ぐらいに渡ってマイペースに投稿してきましたが、イギリスの項は以上にて終了でございます。
続き待ってくださってた皆様、大変お待たせしました。
まさか大学生の時に描き始めて初項のイギリス終わるまでに就職するとは思ってませんでした。惰性ですね……
お次はヨーロッパの礎となったフランスです。いつの投稿になるのやら……
また気長にお待ちくださると幸いです。
役に立つかもしれない西ヨーロッパ史 浅富 優 @51satomi-you56
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