読むだけで腹筋が鍛えられるゾ!

男には一億四千万円の預金があった。
働いて働いて、保険金も入って、一億四千万円。

ものすごい大金だ!
とはいえ、三十五才が死ぬまで暮すには、結構ギリギリの額と言える。
男はそう、把握していた。

彼は賢いのだ。
いや、自分のことを賢いと思っている、サイコーにアタマのワルいオトコが、彼だった。

そんな男が何もしでかさないわけがない。
まずは株式投資だ。

それ……アカン奴や……と言う前によく考えてみてほしい。
自分だって、アタマがワルいとしか言いようがないことを、やらかしたことがあるだろう?
だからきっと分かるはずだ。
彼が、なぜ、こんなことをしでかしてしまうのか。

さぁ、狂気の世界へようこそ。