この金髪褐色マッチョ、楽しそう

エロゲ業界では有名な方(故人)の作品らしい。寡聞にして知らなかったので、これを機に読んでみた。男の自分磨きからどんどんえらい方向に転がっていく流れが軽快な文章で書かれており、終盤の展開とイカレた文章は、こんな真夜中に読みふけっていると自分もイカレそうだなとか思った。後半のゲーム業界ネタと男性が絶頂の高みに上り詰めると出すアレの強烈な表現群が、エロゲ屋の文章って感じがする。こんな事書いたけど、別にその表現含めてエロくはないです。

ユーモアある人ならゲラゲラ笑いまくれる感じにバカな男の破滅までが描かれており(文章と段階の踏み方が上手いせいか鬼気迫るような感じがして、私はちょっと見ていられない気持ちになりましたが)、気軽に楽しめる面白い作品です。私も川端康成ってよくわかんないや。

とか書いてももう作者にこのレビュー届かないな……。(オチとシンクロしてしまうレビューになってしまった)

狂気っぷりで一部で有名なゲームを手掛けていた方らしいのだが、確かにその一端を感じるような作品で、そちらもプレイしてみたくなりました。

この兄ちゃん、女性をひたすら追い求めてて、買ったダッチワイフ人形達も大事にしてるからなんとなく可愛げと謎の好感があるな。分類すると拗らせた喪男なんだとは思うけど。