「逆チョコ」という言葉が世に出てから久しくなりましたが、実際身の回りで「チョコを贈った」という男性は中々見ないように感じられます。
その為、男の子が好きな子に本命チョコを贈るというストーリーは、非常に新鮮な気持ちで読めました。
しかし、プレイボーイの主人公が本命チョコを渡そうとする葛藤は、女の子たちと変わらないと思います。そして、それは彼女たちと負けないくらい、可愛らしいものでもあります。
一方で、もらう側になった本命の子の気持ちも、よく伝わってきて、ドキドキが二倍になりました。
男女の立場が「逆」になっているのが、この作品の肝ですが、それでも青春の一ページは今も昔も変わらず輝いて見えます。