細々と小説を書く大学生。 受験が終わったため、活動を再開します。 ツイッターでは猫ラーメンを名乗っています!
読後にざらっとした感触を残すような文体が、非常に魅力的でした。荒々しい岩肌に触れたような、巧みに刻み込まれた彫刻に対峙したような、そんな不思議な感覚。読んでよかった。他の方にもお勧めします。
夏、日が落ちるのが遅い。太陽が長く射し込んだアスファルトが熱を保ち、夜道にも汗が染み込んでいく。主人公がコンビニで買った練乳アイス。5本入りのそれを一つつまみ......ダメだ。本作の文章を…続きを読む
「壊れたエアコン」、「額に張り付いた髪」、「しゃがれたおじさん」、「べたついた手首」、「蝉」。蒸し蒸しする熱帯夜を想像できるキーワードがたくさん盛り込まれており、その中での甘い練乳アイス。まる…続きを読む
夜中のコンビニ、蝉の声、溶けるアイス、怒鳴る老人、幼い日の記憶……ぼんやりと仄暗い感情が胸に広がる。 悲しいと疲れたの狭間の様な、なんとも言えない感情が、確かに湧き出てくるのに。きっとあなたはそ…続きを読む
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