何度読んでも涙が流れる…兄と妹の、深く清らかな愛。

兄である秀一郎と、養女としてやってきた妹の恵子。兄弟として慕い合う初々しいふたりは、成長し、やがてお互いを一層深く想い合うようになり——
そんな、清らかで美しい兄弟の心の変化と直面する現実、そして苦しいほどに切ない結末までを描いた、作者の作品『君想フ銀ノ雨 君慕フ金ノ庭』。この作品は、その総集編としてまとめられたものです。

涙が抑えられないほどに深く、痛々しいほど清らかなふたりの想い。運命に逆らうことのできないやりきれない悲しみに、作者は総集編において暖かな物語を書き加えました。本作品を最後まで読んで初めて、秀一郎と恵子の全てを見届けた安らかさを味わうことができます。

人を恋すること。愛すること。その甘さも苦しみも、喜びも……ひとを想う尊さを余すところなく堪能できる、心を強く揺さぶられる物語です。

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