夏山星舟よ、「竜」の星に、その星空に、その隻眼で何を見る――

「竜」といわれる何か――人身にして、「鱗」や「牙」を持つ者が、勢威を誇る世界――それがその星の世界だった。
人は「竜」の力の前に、時に抗い、時に従う――そんな乱世の中、貧窮の故に、隻眼となった人、夏山星舟の野望が、夢が、始まる。

独自の世界観を持つ世界を描き、そしてその中を駆け抜ける人、そして竜を、そしてそれらを闘争と陰謀で彩っていくこの物語は、今ひとたびの節目を迎えましたが、まだ伏龍の如き未知の何かを秘めています。
その――秘められた何かを、主人公・夏山星舟のたどる軌跡と共に、追ってみたくなる逸品です。

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