台所に立とう。密造煙草を吸っている気分で。

よどんだ空気の町。そして密造される煙草。どうやら、ほの暗い雰囲気の社会の物語であるようです。
そんな暗い雰囲気の中で掲げられる「台所ならあるけど」というフレーズ。
色っぽさすら感じる素敵なフレーズだと感じました。

そこで作られる料理は、ひと手間かけるけど真似できそうなもの。
密造煙草を吸っている気分で台所に立って、この作品に登場する料理を作る。
そんな遊びをしてみたら楽しいひと時が過ごせそうに思うくらい、漂う雰囲気と料理に魅力がある作品です。