“真の悪意は、無邪気さから生まれる” 【アーネスト・ヘミングウェイ】

天才魔法使いは力を持っていた。
戦局を変えられる程の力を。

だが〝切り捨てる覚悟〟を持ってはいなかった。
ある時ひとりのシスターが彼を変えてしまった。

彼は切り捨てる覚悟を持ち〝犠牲を受け入れた〟


禁忌の魔法使いは優しさを持っていた。
ひとりのために全てを投げ出せる程の優しさを。

彼は〝迷う事なく禁忌を冒した〟

ある時、彼は少女と出会った。
〝運が悪い〟と嘆く少女に。

時は経ち、彼も思った。
〝運が悪いとしか言い様がない〟と。

だが彼には些細な事だった。
何故か?

彼は〝犠牲を受け入れ無い〟

〝ただ運が悪かった〟としても。
そこに自分以外の意思が宿る限り。

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