日常の表面と心情が撹拌されるフィクションとは言い切れない傑作この物語に出会えた事を感謝します
性格を薬の力で変えられる、って言われたら、どうする?他人とまともに喋ることもできないお前は、とある薬の治験を受けることになった。「お前」という二人称で綴られる、珍しい小説。その意味がわかった…続きを読む
二重人格物。この作品は乱暴にいったら現代版ジキルとハイドだ。そして世間様から見て元人格のジキルの方がロースペック。薬で作られた人格のハイドの方がハイスペックという、ざっくりいうとそんなお話だ。…続きを読む
お前。なあ、お前だよ、お前。お前は自分の心ってものは石みたいに固くて形の変わらないものだって思ってないか?(意思だけにな、ハハハ)違う。違うんだよ。心は水みたいなものだ。なにかが落ちれば…続きを読む
なんかもう、すごい。すごいとしか言えない。嘲笑われる自分が恥ずかしくて、普通の人がうらやましくて、「まともになる」薬の治験に参加した34才おじさんのたどる道のり。まともとは何か、自分とは何か、…続きを読む
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