普通、リア充、世の中、当たり前、人生の幸福、エトセトラ……に蹂躙された人達の短編集です。
彼らは全然そこに存在していないようでいて、しっかりと自分の考えを研ぎ澄まし、ときに気づかれないところで刃を鍛え続けています。
あなたの周囲の優しいあの人は、優しい人生以外選択できなかったことに激しい怒りを抱えているのかも知れません。それは表に出ないことになっているのが世の中なのですが、果たして。
僕は共感してはいけないと思いながら、共感しまくってました。夢中で読み切りました。サブカルにそこそこ造詣があるけど、ラノベを温いと思えるセンスの方にお勧めです。