第6話ポルノ的音楽、終焉
「そんなことどうでもいいから、オマエ早く彼女作れよ」
テクノ、いや、たくさんいるエレクトロミュージックの女性DJたちが音楽を作っているようで実は、彼女ら自身の性行為を
そうそう、理央は無事東京へ旅立った。
理央とのお別れには多くの友人らが集まった。理央が乗る飛行機の
僕は理央への想いを口にすることはなかった。僕はやはり理央のことが好きだった。しかし僕が理央のことを好きだという気持ちだけではどうしようもないのだった。リアル世界で男と女が結ばれるには他の色いろな要素が必要だ。タイミングだとか勢いだとか。僕と理央の間にはそういう……なんというか運命を納得させるようなミラクルみたいなものがなかったのだ。
僕は理央をあきらめるしかなかった。
「おそらくハウスやテクノ、その他のエレクトロミュージックの
前を見ながらハンドルを
それでも僕は
見ず知らずの女性のSEXを感じたくて地元のクラブへいりびたったりした。しかし理央が去ったあと皿を回してる女性などこの田舎街にそうそういるはずもない。そのうち、なんだか大きな同窓会に出席しているような気分になってしまいクラブ通いは止めてしまった。田舎のクラブというのは
次に僕はYouTubeの中をさまよった。幸いYouTubeには世界中の女性DJが自らのプレイを実況した動画をアップしていた。
色いろなSEXをしている女性がいた。
やさしいキス、
僕はサイトに投稿された動画からそれらのすべてを感じ取った。
音色、テンポ、
やがて僕は仕事を辞めた。
毎日ろくな食事もせず、風呂にも入らず、
そのうちあることに気がついた。そもそも音楽とはSEXなのだと。
ことの
「かわいそうなチェリーボーイ。誰もあなたを救えない。妄想だけが救い」
……そのうち僕は飽きてしまった。
ある朝、僕はすべてを終わらせ、自宅のベランダでケンタッキーフライドチキンをかじりながらビールを飲み、朝日が
久しぶりのまともな食事に胃が驚いた。日差しがまぶしい。疲労感だけが残った。これからの希望なんてあるのか。
酔っ払った僕は朝日に向かって
さりげなくぶっ込め Jack-indoorwolf @jun-diabolo-13
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