ラストがとても素敵ですね。主人公のピュアな行動が起こした奇跡。まるで月がお話を聞かせてもらったお礼をしたかのよう。その演出も超常現象としてではなく、偶然の入る余地を残したソフトで自然な表現に好感がもてました。
生きていることを幸福だと思えれば、満ち足りた人生を送ることができるのだと思いました。
目を塞ぎたくなる悲しい境遇の連続。それでも先に進んで見ると……最後にはきっと優しい涙が待っています。もし、神様に祈りが届いたら……こんなことが起きるのかもしれませんね。
マッチ売りの少女のように救いようのない物語は印象に残る反面、苦手です。アンデルセン物語の少女もこのようなラストが用意されていなかったのでしょうか。
世知辛く残酷な世界。温かく情緒豊かな世界。二つの世界を彩るのは、夜空に浮かぶお月様。母が残してくれたのは、そのお月様からの贈り物。人らしくあらんと願う文化的な生活を営む我々は、お月様にな…続きを読む
もっと見る