「カテゴライズすることに疑問を感じる件」
「サピオセクシュアルってなんだか知っていますか?」
的な記事をTwitterで見かけた。とりあえず読んだ。
知性に惹かれるセクシュアリティとのことだった。
最近、様々なセクシュアリティがポコポコと生まれている。生まれているといえばいいのか、英語圏から輸入されているといえばいいのか。
例えば、恋愛感情に関するセクシュアリティはアセクシュアルやノンセクシュアルが有名だが、ロマンティックやグレーロマンティック、デミセクシュアルなどなど蓋を開ければかなりの数のカテゴリーが存在している。
正直、一つずつ詳しい説明を見ない限りはその各々のセクシュアリティがどんな意味を持つかは一般の人は到底わからないだろう。
私は、ストレートである。そしてシスジェンダーだ。
でも、正直あまり恋愛感情というものを抱かない。滅多に人を好きにならない。
今付き合っている人はいるが、これが「恋」なのか、到底わからない。
だからたまに、友達が盲目になる程恋をしているのを見ると、彼らに問いたくなる。
どうしてその感情が、「恋愛感情」だとわかるのか。
私には、あまり理解できない。
だからといって、悩んだことはない。
私なりに今の恋人が好きだ。一緒にいて心地がいいし、安心感がある。ただ、それが恋愛感情に由来するものなのかは判断ができない。難しい。それだけだ。
加えて、私の人生の中で恋愛は正直優先順位は低い。もちろん子どもは欲しいし、子どもができたのであれば結婚したいと思っている。しかし、同様に仕事も他の色々なものも大事だと思っている。恋愛ファーストではない。
多分、私みたいな人間はこの世の中にたくさんいる。大して悩むこともなく、私みたいに毎日を生きている。
それは多分「グレーセクシュアル」だよ、と言われても、なんだか自分のライフスタイルに合わせた単語を無理やり見つけてきて名前をつけているように感じて、正直落ち着かない。
ただ、LGBTコミュニティの人と話すときは「シスヘテロ」と言うよりもこの名札をつけて自己紹介した方が、受け入れてもらいやすいと思う(実際に「グレーセクシュアル」だと名乗ったことはないが)。
多分、色々な恋愛のタイプに名前がついていくのだろう。これからもずっと。
私はそんなはざまを生きていけばいい。
自分がそれでいいなら、それでいい。
そう、思うのだ。
会社に入ったら結構な頻度でゲイバーに行くことになった件。 天野雫 @monasu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます