概要
拍手しただけなのに……! 罪が増えていく……
主人公――エモ・スギルは勇者のファンである。
常に勇者を追いかけその旅を観察しており、ほぼストーカーなのである。
そんな陰ながら応援していた彼も、勇者が遂に魔王を討滅したことで、歓喜のあまり拍手を送った。
「素晴らしい。実に素晴らしいよ! 僕の予想を上回った! 流石は勇者だ」
「……お前は一体」
「僕はね、君がここまで成長するのをずっと見守ってきた。嬉しいよ、これまでの君の戦いは全て僕の手の上だ(この魔道具で撮影した)」
「なん、だと……」
偶然に偶然が重なり、主人公は黒幕と認識されてしまう。
翌日には指名手配され、国から追われ、さらに悪人から何故かリスペクトされてしまう。勝手に部下を名乗る悪人達が暴れたことで、余計に立場が悪くなっていく……。
「僕が捕まらないのは、この悪人達のおかげ
常に勇者を追いかけその旅を観察しており、ほぼストーカーなのである。
そんな陰ながら応援していた彼も、勇者が遂に魔王を討滅したことで、歓喜のあまり拍手を送った。
「素晴らしい。実に素晴らしいよ! 僕の予想を上回った! 流石は勇者だ」
「……お前は一体」
「僕はね、君がここまで成長するのをずっと見守ってきた。嬉しいよ、これまでの君の戦いは全て僕の手の上だ(この魔道具で撮影した)」
「なん、だと……」
偶然に偶然が重なり、主人公は黒幕と認識されてしまう。
翌日には指名手配され、国から追われ、さらに悪人から何故かリスペクトされてしまう。勝手に部下を名乗る悪人達が暴れたことで、余計に立場が悪くなっていく……。
「僕が捕まらないのは、この悪人達のおかげ