子供を苦しめる親なんて殺してしまえ。

連続殺人事件の被害者は、子供を虐待していた親たち。
殺害方法は、子供に行われた虐待と同じ。
刑事・徳島遼平は、心の古傷を刺激されつつも、捜査に努める。

この小説で描写されている虐待は、本当に凄惨で。
(そういうの苦手な方は要注意。)
子供たちを守ろうとする行政の現場やNPOも頑張っているけれど。
どんなに酷い親でも、親権がある以上、簡単には子を引き離せない。
それこそ、加害者が死なない限り、間に合わないのか。

子供を苦しめる親なんて殺してしまえ。
言葉の上なら、そう思うことは頻繁にありますが。
しかし、実際に実行に移してよいものか?
犯人の動機は?
非常に考えさせられるミステリです。

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