とてもWeb出の小説とは思えない程の濃さ

昨今の俺TUEEE系やチーレム系とは一線を画する伏線に濃密な話の展開。
それと苛烈に生きる主人公にすごく惹かれました。

特に主人公が重要な戦いに赴くその姿は殉教者のようであり、死を厭わぬ狂者のようでもありました。
4部終了時点まで読了しましたが、3部後編は特に身震いがするほど面白かったです。

その上で日常パートはどこか抜けた姿を見せてくれていて、どことなく人間臭く、ただ戦うばかりではない主人公を魅せてくれていて、続きが非常に気になる仕上がりになってます。

主人公に好意を持つ女性たちもそれぞれ魅力的で、作品によっては出てきた瞬間なんの脈絡もなく惚れてるヒロインさえ多い中、この手のタイプのハーレムは珍しいのではないでしょうか?

また、世界も基本的にご都合主義のようなものではなく、きちんと練り込まれています。
『神の御業は皮肉に満ちている』という一文は、正にこの世界を現している言葉だと思う程です。

人との出会いや別れもしっかりと描写されていて、後味の悪い別れ方さえしっかりと糧にして前に進む彼らの姿を、私自身はまるでその世界を覗いているような気分になりました。

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