今こそ奴隷に着目したこの作品を読むべき時!

この作品は「奴隷の実態」や「差別」を題材にした作品だよー。奴隷という非常に扱いにくい題材を上手く描いている。情景描写がしっかりしているけれど読みにくさはあまり感じない。話数の多さに一瞬、目次を見て圧倒されると思う。けれどいざ読み始めるとページを進める手が止まらない。
一話の文字数が少なめで、でもだからと言って描写に手を抜くことはせず。キャッチコピーにあるようにこの本は「本格派」。でも、本格派小説をとしての文章力を維持しつつ、読みやすさにも気を配った作品でもあるの。
何より私は声を大にしていいたい。よく奴隷の実態をここで書いてくれた、と。今、世界は差別に対して良くない流れにある。そんな今だからこそ、このような本格派の、奴隷を題材にした小説を読んでほしい。そう思わずにはいられない

その他のおすすめレビュー

暁烏雫月さんの他のおすすめレビュー59