素敵に哀れで、悲劇的で……

見た目の美しさ・愛らしさに頼らずに描かれているからこそ、これだけ安っぽくなくて、綺麗に痛ましいのでしょう。ドブネズミと不細工な少女という日陰者にスポットが当たっているおかげで、むしろ真っ直ぐな心を感じられる、本気のこもった物語。

全然違うけど、随分昔に読んだ劇団ひとりの「陰日向に咲く」を思い出した。全然違うけど。