夢を追い続ける者にサッカーの女神は微笑む

ヨーロッパの強豪クラブでエースストライカーとして活躍しながら、膝の故障によって夢を絶たれた元天才サッカー選手が、弱小チームの監督としてフィールドに戻り、新たな夢を築いていく光景に胸が高鳴りました。

主人公・月見健吾が新監督として就任したイシュタルFCは、コーチ不足、スタッフ不足、おまけに選手は全員二十歳以下の若手(美少女)だけという問題だらけの女子サッカークラブで、年頃の女の子の扱いに頭を悩ませる監督の苦悩がおかしい。

一方的なチーム改革でチームメイト全員から信頼を失ってしまう健吾ですが、栄光の絶頂からの転落を味わった彼だからこそ、些細な言葉にも重みがあって、心に刺さる。

ときに優しく、ときに厳しく、選手ひとりひとりの悩みや苦しみと向き合っていく健吾の指導に、選手たちの意識も徐々に変化していき、ついには才能の蕾を開花させてフィールドを縦横無尽に駆ける少女たちの可憐な勇姿に魅せられました。

倒れても何度でも立ち上がりボールを追い続ける美少女選手たちに諦めない勇気をもらいました。

(正月事始め4選/文=愛咲優詩)

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