メディア芸術部のクリエイティブな日常

葵伶葦茅は創作活動に高校生活の全てを捧げている。
クリスマス？　バレンタイン？　そんな定番イベントは僕達には関係ない。
それでも伶葦茅は自信を持って断言した。「俺はリア充だ」と。何故なら彼にとって創作活動が唯一で絶対の現実（リアル）なのだから。
美術部員であり、文芸部員でもあり、そして何より僕達「メディア芸術部」の中心的存在である彼の部活ライフは確かに充実していた。
この物語は多分、『青春群像劇』だ。
恋愛だけが青春じゃない。
白球を追いかけるだけが青春じゃない。
甘酸っぱくもなければ、ほろ苦くもないけど、ここが僕達の現実だ。

学園コメディと呼ぶにはちょっと真面目で、時に芸術論が白熱する、僕達のクリエイティブ日常譚。