労咳は面相をも変える死の病。しかも、人を多く斬った者には、すぐにそれと分かる特有の暗さに支配された表情があったという。沖田の顔には壮絶な凄みがあっただろう。それにも関わらず、沖田が見せる透き通った表情は、恋の証だったのだろうか?
少年時代を離島の小さな町で暮らした。海の情景、香り、音、そして生き物をこよなく愛し、海辺を舞台とした作品を中心に執筆活動中。著書に「海辺の町の物語(2007…
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(70文字)
病に伏せる沖田総司。看病をする花乃という女性。その状況がありありと浮かぶこの描写力は流石としか言えない。描写の一役を買っているのは、本当に聞こえてくるような花乃の京言葉だ。息遣いまで感じら…続きを読む
恥ずかしながら新選組は、その名前と登場人物の一部くらいしか知らず内容はあまり知りません。それでも歴史を知らずとも、その物語だけでも楽しめて、それと併せて食事を題材にした内容もとても感情移入できました…続きを読む
新撰組一番隊長、天才剣士、沖田総司。彼の女性関係は、謎につつまれている。だからこそ、色んな話が作られる。この話もそんなひとつ。沖田の運命を重ね合わせると、少しでもこんなささやかであたたかい…続きを読む
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