クールでカッコ悪い男、西野

主人公がひたすら美麗に活躍する作品は多いのですが、それに真っ向から歯向かうのがこの作品です。
西野という普通のアジア人顔の少年が活躍するものの、どこか残念な雰囲気が地の文で強調されます。

人間関係を取り巻くドロドロした展開もあり、テンションが下がるのですが、
それらを忘れてしまうような物凄い展開が塗りつぶします。

学園モノという世界観かと思いきや、バトル展開も続き、海外に渡航してのアクション活劇、魅力が多い作品です。
ところどころで放たれる西野口調に慣れてくると、これ無しでは満足できなくなります。

さらには西野以外のキャラクターも異様な展開を見せます。
むしろ西野よりも……
各キャラの本質が明かされるにつれ、このカオスな世界観が加速していきます。

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