揺らぎと無意味性

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非常に知的な小説ですね。クオリアとか、本物、偽物とか。楽しめました。ある程度しっかりしながら揺らぐ感じ、それか細やかに感知する感じがあると、人間に近づくのかなあ、なんて思って読んでいました。そしてそこには、無意味な感じ、つまり、自分では感知できない意味合いを含む必要もある、と。恋愛の話に最後に持っていった流れには感動しました。どう繋がるのかと思っていたら、という爽やかな驚きです。この世界観にまだまだ浸かっていたいと思いつつ。

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